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6-(5) 急な値上げ・生産中止にいかに対応するか「生産中止に対応する」
ほとんどの場合は半導体製品ですが、生産中止にはいかに対応すべきでしょうか。これには、「生産中止させない」のではなく「生産中止に備える」ことを意識することです。これもしつこく諦めない、という点では材料値上げと共通するものがあります。
冒頭で私は、(1) 生産中止時の発注指定納期を分散できる契約としておく (2) 生産中止半導体専門商社を活用する (3) 他社コンパチ品(同等品)を使用する (4) 再生産させる という方法を挙げました。
あえて付け加えるのであれば、
・ 海外含め10名ほどの生産中止半導体ブローカーとコンタクトできるようにしておく
・ 名前が異なる同一品を探してみる
・ 多少サイズが異なっても基板に乗らないかトライしてみる
ということです。
結局は技術進化とともに古いものが生産中止になることは止むなき側面があります。それであれば、やはり「生産中止になることは止むなし」という認識に立って、いかに社内外を動かすかということに注力せざるをえません。その方が、ただただサプライヤーに「生産中止などまかりならん」と言うだけで何の解決にもならないよりも現実的だからです。
生産中止の情報を早く入手し、いかに社内に対応体制を構築できるかがバイヤーの腕の見せ所です。