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7-(8) 下請法を遵守した健全な関係作り「雑感」
「下請法の本質は、すなわち『下請事業者と付き合うな』ということである」とまで言ってしまうバイヤーがいます。それは言いすぎかもしれません。多くの下請事業者が存在する背景には、下請事業者はニッチな技術を持っており、機敏性と柔軟性は決して大企業が持ち得ないものがあるからです。
実際私が取引経験のある下請事業者も、特有の技術力を持っておりコスト競争力は抜群でした。対応も素晴らしいものでした。
困ったのは設計部門のことです。電話での発注。議事録もない仕様変化。時間がないのは理解します。それにしても、下請法のことくらいは分かって欲しい。設計部門から注文依頼がまわってきたときに「これ、口頭で連絡済」などという記載がありました。あのなぁ。
下請事業者との取引においては社内関係部門への啓蒙活動が必要となります。下請事業者に対して何をやってはいけないのか。そして対象企業はどこか。罰則規定はどのようなものか。こういうことを地道に伝えていかねばなりません。
なお、下請事業者に対しても当局から定期的な監査が入ります。そのときに、「俺たちのことを悪く言うなよ」と下請事業者に話しているバイヤーがいますが、何様のつもりでしょう。こういうときに真に役立つのは日ごろの営業マンとのやり取りを通じた信頼関係であることは間違いありません。そのような関係を築くことが、下請法の精神にものっとっているはずです。