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ホームページのアブない写真
めちゃくちゃ驚いた。ほんとに。
あるイベントで、多くの中小企業のホームページを拝見して採点するという審査員を務めたことがある。候補企業のそれらを見ていると信じられない写真が数々アップされていた。数例を挙げよう。
・ 耳栓必須の作業区なのに、作業者が耳栓をしていない
・ 溶接工程で、作業者がマスクをしていない
・ プレス工程で、安全装置を無視して作業している
・ 完成製品トレイを地べたに直置き
その他、たくさんのツッコミどころが満載だった。これらを述べるだけで一冊の本が書けるだろう。
しかも、その写真と同時に「私たちは安全な職場づくりを目指します」と書かれているのは、大変興味深かった。これは皮肉ではない。ただ、まともなバイヤーならば、こういう写真がアップされている企業からは調達しないと思う。
日本語が乱れている社会にあっては、「『的を得る』ではなく『的を射る』が正しい」とか「『気の置けない友人』とは、本来は仲が良いことに使う」とか、そんな正しい言葉遣いを習得しても、なかなか気づいてくれる人はいない。でも、分かってくれる人は、分かる。教養とは、100人中99人が気づかなくても、残り一人の理解者を逃さないためにこそ有効となる。
前述の例でも、実際に他の審査員は「気づきもしなかった」という。だが、気づいて「しまう」人たちとのビジネスチャンスを逃さないためにこそ、正しいホームページ作成の知識が要る。
ホームページとは、未知なるお客に情報を提供できるマジック・ツールだ。しかし、それを通じて、無自覚に不利な情報を提供し続けているのだとしたら、これほどソンなことはない。
ところで、あなたのホームページにはどんな写真が掲載されているだろうか?