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ダイハツ自動車へのエール
ダイハツ自動車は先日の発表で関係者を驚かせた。ガソリン車で最高水準の低燃費を発表したのだ。名称は軽自動車「e:S(イース)」。来年中にも発売し、国内市場に投入。その後も、新興国へ販路を拡大していくという。
そしてもう一つの驚きがあった。その会見のときに、伊奈社長は今後、「新車発表のたびに、車両に対する調達改革の寄与度を発表していく」と自社のサプライヤーに宣言したのだ。
同社は11年度にコスト削減30%を目指している企業である。さすが外部に対する牽制も忘れていない。これまであまり明確なサプライヤー寄与度を発表することは憚られた。しかし、この宣言は調達改革についての「真剣」度が伝わってくる。
同社は国内サプライヤーのみならず、海外サプライヤーであっても採用を拡大検討していくという。こうなると、国内サプライヤーも同社と同様に真剣にならざるをえないだろう。
おそらく、日本製造業が生き残る道は三つだろう。
1. 高付加価値製品の開発
2. コスト安価な調達品の採用
3. 人員の海外シフト
この、凡庸な、そして繰り返されてきた三つの手法。ダイハツ自動車は上記のうち1.2.を狙ったものだ。
同社が3.までを狙っていくかどうかはわからない。しかし、まずは1.2.の成果を出していかねばならない。これまでコスト削減は「できれば良いもの」だった。しかし、これからコスト削減は「できなければ企業存続が危ういもの」になった。これは一つの大きな潮流の変化である。
がんばれ、と私は遠い地からエールを送っている。