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3-(1) リバースオークション「雑感」
バイヤーが「市場価格を知る」というとき、どうやって知ればいいでしょうか。材料やDRAMのように日経新聞に日々の市況が載っているものは分かります。しかし、それら以外はよく分かっていないのが実情ではないでしょうか。
リバースオークションは市場価格を知ることができるツールと言えなくもありません。自分たちが購入しているレベルが市場と比較しても十分に安価かどうかを確認することもできます(あまりに安かったら現行サプライヤーの価格を硬直させてしまいますが)。
私はリバースオークションをサービスとして持つ人たちと話すとよく次のような会話をすることがあります。バイヤーにリバースオークションを提案すると「自分が買っているものは十分に安い」と言われる、というのです。もちろん、自負もあるのでしょうが、そもそも市場価格を知らずに言っているのだとすれば放漫と言えなくもありません。
ですから、リバースオークションにやや批判的なことを書きつつも、分野によっては市場価格を知るツールとして十分利用可能ではないかと私は思います。