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3-(4) 共同調達<基礎知識>
共同調達とは、その名の通り他社と共同で製品を調達することです。昨今、新聞紙上でも「共同調達により○○億円の低減を達成」と報じられることもよくあります。
一社のみでは少ない購入量だったとしても、二社・三社と購入量をまとめることで、サプライヤーに対して影響力を行使しようというものです。
グループ企業間や提携企業同士で必要とする各製品の需要をまとめ(場合によっては発注も一本化し)、量を背景としたコスト低減交渉、ならびにサービス向上の交渉を可能とします。
もちろん、共同調達を開始しただけで、すぐにコスト低減が可能となるわけではありません。そこには、当然これまでバラバラに購入していたサプライヤーを選択し、集約するというプロセスが必要になってきます。
サプライヤーには、コスト低減のコミットの代わりに、発注を集約することが約束されます。
自動車・IT産業のように、日本の企業間のみではなく海外のパートナーとも共同調達が開始される機会が多くなるでしょう。
なお、共同調達には、副産物もあります。ある企業が、ビジネスパートナーと共同調達を開始したときに聞いた話です。「最も共同調達でよかったことは、ビジネスパートナーが類似製品をいくらで購入しているか、そしてその調達手法を知ることができたこと。これは、バイヤーにとって非常に勉強になった」とのことでした。