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4-(2) RFxの提示「私の経験」
「そんなこと聞いていませんよ!!」
私は目の前の営業マンにこう叫んだことがあります。
ある製品を発注したときのことでした。一個2万円ほどの電源装置の注文書を発行したあとに、サプライヤーから電話がかかってきたのです。
「一個じゃ、2万円ではお売りできませんよ」とその営業マンは平然と言うのです。「とにかく来てください」と私は言って交渉が始まりました。
私はサプライヤーからの見積り書を再度見てみましたが、やはり「\20,000-」と記載されています。急な仕様変更が生じたわけでもありませんでした。
交渉が始まり、その営業マンが言うには「見積り条件は年間2,000個の受注が条件と書いてあったでしょう。大体一回の発注は100個くらいだろうと思って見積りしていますよ。少ないロットで発注されると、こちらも経費が大変ですから一個でも同じ値段というわけにはいかないでしょう」と。
私は交渉を数回実施し、なんとか元の金額で発注することができました。初めて扱う製品だったこともあり、非常に印象に残っています。
この話を聞いて笑ってしまう人がどれだけいるでしょうか?
もちろん、「そんな基本的なことは当然だろう」というバイヤーもいるでしょうが、多くのバイヤーはこの話を聞いて思い当たるところがあるはずです。