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評価が間違いであれば、自分で証明するしかない
二択思考ほど恐ろしいものはありません。
「良いか悪いか」という択一の選択肢しか与えられていないとき、
「右か左か」
第三の道をつぶしてしまうことになります。消費税が導入されるときも、「3%
か導入反対か」の議論しかありませんでした。あのとき、賢明に「1.2%にすべ
きだ」という提案をした人がいらっしゃいましたが、少なくとも当時の野党が
「導入反対」ではなく「1.2%を」と叫んでいれば結果は異なったかもしれませ
ん。これも二択思考のせいでどうしようもありません。
評価制度についても良し悪しの観点から幾度も議論されてきました。これも
「良いか悪いか」のどちらかで判断できる話ではありません。評価され満足す
る人もいれば、評価されずに不満な人もでてきます。全ての人に平等な制度な
どありえませんから、二択思考ではどうしても行き詰ってしまいます。私はあ
まり「大人の態度」は好きではありませんが、自分に対する評価は「外れるこ
ともある」という認識を持っておいた方がよいと思います。
ここに二つのコメントを付け加えておきます。
一つ目。パレートの法則よろしく、組織は
80%の普通の人と、
20%の優秀な
人に分かれますが、
80%の人は「自分が優秀」だと思っています。だから、評
価制度は必然的に不満の塊となってしまいます。
二つ目。自分に対する会社の評価が間違っていると思うならば、それは自分
で証明するしかありません。もし、どうしても会社が評価してくれないのであ
れば、社外で試すことだと思います。転職、と言いたいわけではありません。
他にも試すところは色々あるはずです。自分の年収診断をプロがやってくれる
ところもありますし、社外のマーケットに自ら挑むこともできます。自分のバ
イヤーという価値をマーケットにアピールするのです。方法は自ら考えてほし
いのですが、「月に社外で一万円稼げるかどうか」が一つの試金石になります。
劇的な購買になるために
評価は自ら覆す