女性を味方につける

女性を味方につける

女性の進出が目覚しい、と言われます。

確かにそのような気もします。女性の営業パーソンも増え、女性バイヤーも
増えてきている気がします。たいてい私は「営業マン」と書いてもさほど反感
がないのですが、もうちょっとで「営業パーソン」と書かねば顰蹙を買うよう
になるかもしれません。

ただ、その「女性の進出の目覚しさ」とはどこと比較して言うのでしょうか?
弥生時代?江戸時代?笑ってはいけません。たいていこのような議論は比較対
象を曖昧なままにして進んでいくことが多いのです。

「会社」というものが発明されたのはつい最近のことであり、江戸時代はむ
しろ、ほぼ男女全員が貴重な労働力として社会に貢献していました。

バイヤーという職業は男がいいだとか、いや女性の方が優秀だとか、そのよ
うな議論がありますが、ほとんど意味のないものです。当然ですが、男女かか
わらず優秀な人もいれば、無能な人もいます。これは、全ての世代論に対して
もあてはまります。

したがって、女性の営業パーソンであるから優しくなるとか、厳しくできな
いというのは倒錯です。同じく、女性バイヤーだから男性よりも厳しくできな
い上司も、です。

優しくしないから女性バイヤーに嫌われるのではなく、男性と同等に扱われ
ないからこそ女性バイヤーに嫌われるのだ、ということを認識しておかなけれ
ばなりません。人間は、仕事上で性差を感じさせることが最も敏感に受け止め
られるからです。

そして、これまで私が見た優秀なリーダーのほとんどは女性を味方にするこ
とができた人でした。あなたが女性を味方につける能力があれば、これからの
未来型組織に適応することができるといえるでしょう。
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