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セクシーなプロフェッショナルを目指す
「非常に困難な仕事をやり遂げた」と誰からも訊かれていないのに自慢する
人がいます。本当に「困難な」仕事であれば他人から見ても分かるはずなので、
このような多言は不要なはずですから、そもそも言う必要性を感じません。
これは美学の世界になってしまいますが、最もよいのは「他人だったらでき
ないような難しい仕事を、自分だったらこんなにカンタンにできますよ」と行
動で見せることです。
自慢しながら仕事をするのは、どうもプロフェッショナルさを感じません。
プロは仕事を遂行して当たり前なのですから、それをわざわざ披瀝するべきで
はないからです。
「期限内に書類を提出しました」と、誇らしげに言う人も同様です。そもそ
も、その提出期限で約束したのですから、提出して当たり前なのに。
ホワイトカラーとはいえ、町工場の方々と同じです。納品の期限を
1秒でも遅れたら、二度と仕事の依頼がこないかもしれないと思って取り組まねばなら
ないのです。
だって、町工場の人が「納入指定日に納品しました」と自慢げに言っていた
ら、「バカかコイツ」と思ってしまうでしょう。
プロは他人ができないようなことを、普通の顔で当然のごとくやるべきなの
です。そういう姿が「セクシーなプロフェッショナル」と言えます。
昔、中国の購買オフィスを立ち上げた人がいました。周りから見ていると、
スムーズに設立された気がしました。本人に会っても、苦労など微塵も見せず、
平気な顔をしていました。
しかし、後日パートナーの方から聞いた話では、その人は朝から晩まで官庁
まわりと現地サプライヤーまわりをしていたようです。本当に寝る暇もないく
らい。この話を聞いたとき、彼は私の中で「セクシーなプロ」になりました。
劇的な購買になるために
いつも平気な顔をしていよう