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舞台があるから準備をするのではない
日々の納期フォローと、雑事。終ったかと思えば、どこかの部署が必ずトラ
ブルを起こして巻込まれる。
こういう毎日を送っているので、「面白くもない」と業務を形容してしまうの
です。そして「こんなはずじゃなかった」と諦めるか、少し前向きならば「い
つか、きっとこういう仕事をやりたい」とバイヤーは誓います。
「こんなはずじゃない」と言ってしまうことは、自分の選択を否定し、過去
に逃げることになります。ですが、「いつか、きっと」と言ってしまうことも自
分の将来に逃げてしまうことになります。逃げてしまうという意味では、ほと
んど変わらないように思えます。
将来に逃げる方がまだマシだと思いますが、そのときは「いつか、きっと」
という言葉を発してはいけません。
目の前の仕事を着実にやっていれば、ある日突然大きなプロジェクトを任さ
れる日がやってきます。あるいは、突然どこかから声がかかることになります。
人間の寿命は永遠ではないため、社会で新陳代謝があり、そのようなルールで
動いているからです。
例えば、私はある決まりきった文章を
100個近く訳すように頼まれたことが
あります。ハーネス部品の赤色が何で、黄色が何で、というものをひたすら訳
すのです。私は必死にやり、頼んだ人が驚いてくれるくらいの速さで実施しま
した。すると、ある日突然外国企業トップとの商談に招かれました。「通訳」と
してでしたが役に立ちませんでした。それでも、そのような経験が地道な仕事
を認められての結果だと知ったときは非常に感慨深かったのです。
またあるときは、ある設計者との仕事を非常に熱心にやったことを評価され
たのか、その上司が海外出張のとき私を指名してくれたこともあります。
地道に業務での気づきを書いていたのを蓄積した当文章も成果の一つです。
劇的な購買になるために
準備をするから舞台がやってくる