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教えるのではなく学習させる
決して多くはありませんが、私の下にも新しい社員が入社してきます。
数名の方のアドバイザーとして業務を教えてくれと頼まれたこともあります。
しかし、私はほとんどの場合は教えません。
「おなかの減った人に魚を与えることは一時的な解決にはなる。しかし、釣
竿を与えれば一生困らない」からです。
「ここに行って調べたらいい」
「この人に訊けばいい」
その程度のことは伝え、ヒントは与えますが、決していきなり答えを言うべ
きではないと思っています。
業務の遅延を報告しにきたときも、
「いや、色々ありまして・・・」と言おうものなら、
「色々って何個?」と聞き返します。
たいていの場合は、その色々はせいぜい五つくらいしかなく全然言い訳にな
らないものばかりです。
一旦机を離れれば、サプライヤーの皆様が手取り足取り教えてくれることが
ほとんどですから、自分で調べて自分で仮説を立てるという習慣づけが何より
も大事だからです。
そして、自分自身についても、「同じような厳しい評価を年下からされること
を期待している」といってあげます。
ときに「あの人が何も教えてくれないので分かりません」と告げ口をする後
輩もいたのですが、それは違うと強調しておかねばなりません。
会社にいる先輩たちは、後輩を育てるためだけに存在しないからです。
必要なものを必要なときに、適切で買うために日々精進しているからです。
そのような厳しい態度で育ててくれた数名の先輩に私は感謝しています。
劇的な購買になるために
後輩バイヤーには答えを教えない