【すごい秘密】働き方改革と調達購買業務

【すごい秘密】働き方改革と調達購買業務

本日からプレミアムフライデーがはじまります。月末の金曜日に、午後3時
退社を推進するものです。しかし、実行するのは10%ほどの会社にすぎま
せん。大半は検討すらしていない状況です。

経済効果は一回につき1000億円を超えるとされ、12ヶ月で1兆円強と
の試算があります。ありえないでしょう。十分の一、1000億円の効果く
らいしかないはずです。さらに所得の増えない状況にあっては、プレミアム
フライデーで使ったお金を、のちに節約するのがオチです。この代替効果を
考えない経済効果試算に意味はありません。

ところで、とはいいながら、この取り組みが働き方改革につながればいいな、
とは思います。欧米人がダラっと仕事をしているのに(みなさんも海外出張
で見たことがあるはずです)、一人あたりの付加価値は日本とさほど変わら
ないのは驚愕するほどです。

時間の短縮にむけてさまざまな施策が講じられました。「会議は1時間以内」
とか「社内メールで『お世話になります』と書くのは時間がもったいない」
とか。その効果に疑問があるものもありました。学者もなぜ日本人の働く時
間が長いのかを研究しています。私も多くに目を通しましたが、正直、理由
がよくわかっていません。

ここで私の仮説を書きます。

まず高度成長期には長く働いたほうが有利なのは事実です。働くほど商品が
生産でき、売れるわけですからね。したがって、その時代の名残なのではな
いか、というのが仮説1です。

そしてこれは実感としていえますが、日本人の資料はカスタマイズ率がもっ
とも高いと思います。いや、上司にも作り込んだ資料を渡すのですから、異
常です。このカスタマイズは、日本の隅々に浸透しており、それが長時間労
働を生んだ。これが仮説の2です。もちろん資料だけではなく、製品のカス
タマイズを含みます。

なんだかんだいって、日本の男性は自宅に帰りたくなかったのでは。会社だ
ったら威張っていられるけれど、家に帰ったら奥さんから怒られるし、子供
との会話はないわで、仕事に没頭せざるをえなかった。結果、たいして生産
性が高くならなかった。これが仮説の3です。米国人と働いたら、彼らは真
剣に早く帰ろうとしますからね。

この仮設のうち、実は2がもっとも大きいのではないか、と私はにらんでい
ます。

さて、ここで突然ですが調達・購買の話です。

私は未来調達研究所でいくつか、業務改善の仕事を請け負いました。そこで、
時間管理がしっかりできる管理職の特徴がおぼろげながらわかってきました。
どういう特徴をもつ上司と思いますか。ずばり「部下のフルネームを書ける
ひと」です。

どういう理由でしょうか。私にもわかりません。しかし、フルネームを書け
る、ということはそれだけしっかり部下のことを見ている証拠ではないでし
ょうか。そして、部下の名前すら書けない場合は、愛情が希薄とはいいませ
んが、部下の状況を把握できていないのかもしれません。

ではさっそく、これを読んでいるあなたが部下の立場だったら、横にいる上
司に、「すべての部下の名前をフルネームで書いてください」といってみて
ください。

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