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調達マンが手塚治虫になる日
故・手塚治虫さんは、私と同じ大阪大学卒業なので一方的に親近感をいだい
ていました。手塚治虫さんのモノづくりにかける情熱も尊敬しています。あ
るとき、氏のもとにブラックジャックの海賊版が届けられました。それはホ
ンモノを勝手に中国訳し、構図もデタラメなものだったようです。手塚さん
は怒り狂ったそうです。出版社の担当者が「これは外務省を通じて抗議しま
しょう」というと、手塚さんは逆に「そうじゃない、こんなマンガを読むし
かない中国の子どもたちがかわいそうだ」と、なんと無償で中国版を書きな
おしたそうです。
同じような話は藤子・F・不二雄さんにもあり、アジアを訪問中に子どもた
ちから「ドラえもん」の海賊版を差し出され、それに優しくサインをしつ
つも、ドラえもんを書きなおしてあげたそうです。いわば牧歌的ともいえ
ますが、それだけ商業主義とは無縁に、自己作品を広げたかったともいえ
ましょう。ビジネスうんぬんの前に、子どもたちに自己作品を楽しんでほ
しかったのです。
そのような偉人お二人と比較するのもどうかと思いますが……。私もかな
りのコンテンツを無料公開しています。このように公表しないと誰も気づ
いてくれないでしょうから、自らいっておきます。未来調達研究所株式会
社のホームページをご覧ください。
http://www.future-procurement.com/pagemap/
ここで目標としたのは、「調達・購買担当者が業務時間中にヒマになって
も読みきれないほどのコンテンツを用意する」でした。ご覧ください。
1000を超えるコンテンツを用意しました。このページさえあれば、相
当な期間を有効に(?)活用できるはずです。しかも当然ながらお金はか
かりません。
私の処女作である「調達力・購買力の基礎を身につける本」も全文公開して
います。この本は先週12刷目が決まったので、ロングセラーといって良いも
のです( http://goo.gl/iG4DUj )。もちろんお気に召したら買っていただけ
ればと思います。が、それよりも私は調達・購買業務の楽しさをみなさんに
感じていただきたいと考えていますので、このように全文を公開しました。
売上とか利益とかを考えると、公開しないほうが良いはずです。しかし、ま
あ、それも良しと私は判断しました。
私は今年の4月と、おそらく6月に新刊を発表します。間に合えば10月にも
発表しますので、今年はスムーズにいけば3冊(か4冊)を発表する予定で
す。物書きとしてはもちろんそれで「食っていく」ことも必要でしょうけれ
ど、同時にできるだけ多くのひとにお読みいただける工夫も重ねていきます。
ところで、amazonの書評を見てみますと、少なくとも私の場合は星一つが多
いほど、よく売れています。なので、星一つの酷評を怒る著者がたくさんい
ますけれど、私は喜ばしいことと感じています。星一つが多いと増刷すると
いうジンクスかもしれません。何より、お金を払って読んでくれたひとたち
に私は感謝しかしていません。このメールマガジンの読者で、私の書籍を買
ってくれたひとがいれば、この場をお借りしてお礼申し上げます。