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トップバイヤーの条件~自社を知る
最近では、サプライチェーンや調達購買への注目が集まっています。20年近くバイヤーをやっていても、かつてないほどの注目度です。ビジネス本や、様々な文献で「×××式コスト削減」といった特集や、本を見かけることも多くなりました。しかし、そんな特集や本の活用には注意が必要です。
「×××」の部分に当てはまる言葉は、昔トヨタで、今アップル/サムスンでしょう。確かにその時代で注目を浴びるエクセレントカンパニーです。しかし、トヨタにしても、アップル/サムスンにしても、際立った特徴を持つ企業です。そして際立った特徴によって、サプライヤーには「魅力的な顧客」と映ります。そしてサプライヤーは「売り込みたい!」と希望を持つ。この「魅力的な顧客」とは、有利な購買をする力になります。
エクセレントカンパニーのベストプラクティスには学ぶべき点が多い。これは紛れもない事実です。しかし、まったくおなじ事を再現することはできません。エッセンスを解き明かして、自社にできること、できないことを見極める必要があるのです。そのために、まず自社を正しく理解します。強みも弱みも理解することが必要なのです。