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「企業版合コン」に出るバイヤー
折しも7月7日、年に一回、織姫と彦星が会っていろんな事をする日に、地方自治体主催の商談会へ行ってみた。俺にとっての織姫は現れるだろうか？そんな淡い期待を抱きながら・・・・・・
梅雨はいずこへ？そんな風に感じさせる夏の日差しの中、会場へ向かう。街全体が明るくて、こんな日に屋根のある場所でなんだかわからないおじさん同士が、生活を賭けて話をする。フツーの合コンなら、そのリソースが非常に厳しいモノであっても「今日を楽しく生きる」というお題目を掲げ盛り上がることができるが、今日の合コンはそうはいかない。限られた時間で、相手の得手不得手を有る程度理解して、今後に繋げるかどうか？を決めなければならないのだ。合コンとは違った真剣さが要求される（同じかも）。
私は、同じ主催者の合コン、いや商談会にこれまでも何度か出席させて貰っているが、進行はまさにＫ1の試合そのものだ。十数分で一社との商談を終えなければならない。それが約２０回繰り返される。そこで、相手もそうだが、私も面白そうと判断できたサプライヤーには「こっちも興味を持っていますよ」ということを伝えなければならない。相手にも身を乗り出して貰わないと、その会社の核心に迫った情報は出てこないからだ。気がつけば必死になっていて、毎度の事ながら終わる頃にはクタクタになる。
私は基本的にアプローチをいただいた全ての会社と、もう一回デート、いや面談する。前回は約二十社と面談して、一社具体的なビジネスに繋がりそうなメーカーを見出すことができた。今回の商談会にしても、これからが勝負である。相手の好き嫌いや、好きそうな雰囲気を察知して、食事の場所をアレンジ・・・・・・じゃなくて、相手の得意分野と、自社の発注仕様の相違点を見出して、なんとかホテルへ・・・・・・じゃなくて、ビジネスへ結びつけないといけない。
こう書いていると、バイヤーの仕事と合コンの設定とその後の展開は、非常に似通っていると思う。合コンにしても、商談会にしても、最終的な目的へ到達した時は嬉しいもの。最近合コンはご無沙汰だなぁ～じゃなくて、今回お会いした皆さんとどんなビジネスを展開するのか？また新たに考えることができる。これはこれでやめられないし、何物にも代え難い楽しみである。それは・・・・・・合コンも一緒だけれど。
