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海外調達を考えるバイヤー
Zhen先生のメルマガに二週連続で取り上げて頂いた。テーマは「海外調達」。購買ネットワーク会が縁で知り合った偉大なるバイヤーたちと行っている「私塾」で、私が現在取り上げているテーマだ。Zhen先生と同じことを書いてもしょうがないので、私がなぜ現在進行形のバイヤーへ「海外調達」をテーマとして選定したのか?を書きたいと思う。(Zhenさん、有難うございます!)
(国内)2:1(海外)
私がかつて購入していた製品で、同一仕様で日本製品が海外製品の倍の価格だったものがあった。同一仕様なので、どちらが極めて効率的に原材料を使用している・・・・・・ってことは絶対にない。国内、海外とも有る一定以上の原材料は使用する。で、完成した製品に100%の価格差が発生するのだ。
別に、私が買っていた製品だけではない。ちょっと考えただけでも、日本国内外で大きく価格が異なる製品は山ほども有る。
・音楽のダウンロード料金
・ミネラルウォーター
・電力料金
・タクシー
・食料品全般
・あるブランド品(バック等)
・衣料品
上記に掲げた例では、きっとそれぞれにその道の専門家に言わせれば、確固たる理由があるんだろう。でも、そんな理由の妥当性云々前に、日本人は海外に生活する人と比べて、高く買っていることに気づいているのか?との問題提起なのだ。
総じて高い!のであれば、単純に生活水準の差であり、貰っている給料=人件費の差といえなくもない。でも、海外との比較では安価な製品もあるのだ。高い!と思われる例から導き出されるキーワードは、
・業界慣習
・流通慣習
・地域独占
・ブランド
なんてものがある。私は「慣習」ってヤツは、ぶっ壊してナンボのだと思っている。一人で「ぶっ壊そう」と思っても、そう簡単には壊れない。そして当然守るべき慣習もあるって言われるだろう。でも「高い」理由が、そのモノやサービスが持つ機能や価値でなく「慣習」である場合は、ためらいなくぶっ壊すべきだと思うのだ。
そんな考えから、私は日本のバイヤーが適正な価格でモノやサービスを買うために、無意識の中に潜む「慣習」に気づいて欲しいと思っている。慣習を目の前に「しょうがない」とつぶやくだけでは、バイヤーのバイヤーたる存在意義がないと思うんだけど。どうかな?こんなことに気づかないと、日本はどうなることやら・・・・・・なんて思っているのである。