ドキッ!っとするバイヤー

ドキッ!っとするバイヤー

ネットでこんな記事を見つけてドキッとした。以下に全文を引用する。
高すぎる日中の自動車部品、韓国に競争力

「中国製部品は高くて使えない」

大規模なリストラを断行中の米ゼネラルモーターズ(GM)のボー・アンダーソン副社長(調達統括担当)は5日、韓国の自動車部品メーカーが中国と日本の間でライバル会社よりも業績を伸ばせる「逆サンドイッチ現象」をそう表現した。

中国は中国政府が育成しているガラス、スペアタイヤなど一部品目では強みを持っているが、そのほかの品目では競争力が急速に低下しており、価格も割高だ。アンダーソン副社長は、中国ではさまざまな部品をリンクさせたサプライチェーンが整備されておらず、部品の多くにスケールメリットがないため、むしろコストが高いと指摘する。また、日本は技術に強みがあるが、すべてを内部で調達しようとする閉鎖的構造のため、世界市場で必要な価格競争力を持てずにいると批判した。

これに対し、韓国企業は製品生産、調達などのプロセスに強みがあるという。アンダーソン副社長は「韓国の最高経営責任者(CEO)が『イエス』と言えば、必ず仕事を成し遂げる」と述べ、韓国の企業経営者に強い信頼感を示し、韓国の経営文化を称賛した。同副社長はまた、韓国の部品メーカーのCEOに対し、「中国やベトナムに行かず、韓国での生産を増やしてほしい」とも注文した。責任感あるCEOが現場を掌握できてこそ、製品の品質が向上すると考えるためだ。同副社長によれば、韓国企業は日本企業とは異なり、全世界を対象にグローバルソーシングを行い、価格面でも競争力があるという。

GMが毎年選定する優秀部品メーカーのリストに含まれた韓国の部品メーカーは、2005年の5社から今年は20社に増えた。GMは韓国からの製品調達を昨年の14億ドル(約1380億円)から今年は21億ドル(約2070億円)に増やす計画だ。

デトロイトにあるGM調達本部では同日、韓国の部品メーカーとの調達の会合が開かれ、39社が参加し、約100件、総額1億ドル(約98億円)規模の商談を行った。防振ゴムメーカー、トンヤン・アメリカのファン・ドクファン理事は「GMが安値と高品質を求めてグローバルソーシングを行っており、積極的に参入すればシェアを高める良い機会になる」と指摘した。

私があることを調べているときに、たまたま出会った記事。ちょうど自分の中にある問題意識とかぶる内容であったため、かなり驚いたし、びっくりした。

中国と韓国、そして日本であれば、製造コストとしては、

中国<韓国<日本

と考えるのが一般的ではないかと思う。ただこれって本当?!とも同時に、かなり強く思っている。

高い、安いを判断する場合に、引渡し条件であったり、為替(どの為替で支払って、どの為替で計上するのか?)や、購入数量によって、その判断基準は大きく変わってくる。特に産業購買の場合、例えば図面なり、サンプルだけで、金額的に云々言うことはできない。本当に高いのか?安いのか?そこを見極めるのがバイヤーの使命なわけだ。ってことは、世の中に言われている通説めいた話を、信じるべきではないのではないか?と思うのである。従い、私は同じものを買う場合に、一般論として「中国<韓国<日本」であることを疑っていたら、こんな記事に巡りあってびっくり!だったのである。

記事そのものの信憑性は、トライしてみたが確認できなかった。でも、この記事に書いてある内容を、自分の経験と重ね合わせてみても、うんうんと頷ける部分も少なくない。この記事に限ることなく、例えば「中国<韓国<日本」との通説を疑ってビジネスを進めることが重要なのだとも思う。ただ、結構壮大なテーマだけど。でも、こういうことって楽しい♪自分で問題を見つけて、自分で解決策を見出してゆく、これ以上の自由ってあるだろうか?

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