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「宰相不在」を読むバイヤー
私が元々就きたかった職業は、営業でもバイヤーでもなくジャーナリスト。実際に就職活動の際にも、何社か受験はしてみたが、実際マスコミ志望者が一生懸命に勉強している時期に、私は雪山にこもってスキーに情熱を傾けていたために、まったく相手にさえされなかった。でも、今でもジャーナリズムにはそれなりの関心を持ちついづけている。
最近読んでいる本の中に、この「宰相不在」の著書が多い。というか、出版されれば必ず買っている。
上杉さんの本を読んでいると、今の日本のマスコミってどうなの?と真剣に思ってしまう。この宰相不在には、今から二人前の総理大臣が、いきなり辞めた時の話から始まる。以降、その時々の出来事について、独自の視点で解説を加えている。
私が一番イヤなこと・・・・・・それは明からさまに相手から舐められることである。バイヤーだからというより、人間として舐めてくる人には、良い印象を持たないし、いつの日か見返してやる!とリベンジへの鐘が心の中で鳴り響く。でも政治家の皆さんは、そういうことはないのかな?と不思議に思えてくる。
なんか日本って舐められまくってます。この本読むとそう思います。そして今の状況を一番憂いていないのが政治家のように思えてくる。尊敬されない政治家がわるいのか?それとも、そんな政治家を選んでしまう有権者が悪いのか?政治家を批判することは、結局自分に向けてつばを吐くようなモノだから、あまりしたくはない。でも、余りにも今を読み解く能力に欠けてはいませんか?と思ってしまう。
そして私がかつてあこがれた職業に実際就いている皆様も、同様に情けない。記者クラブ制度は、上杉さんが過去の著書でもその異常性について書かれているが、今回の本では、変化の胎動についての記述があった。少しでも良い方向へ向かえば・・・・・・と思う。そして、その方向へ進めるのに、自分は何ができるかな?なんてちょっと考えている。