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旅に行きたくなったバイヤー
私には何度も読み返している本が２つある。そのうちの一つの続編ともいえる本がこれ。
旅する力―深夜特急ノート [単行本]
沢木 耕太郎 (著)
本を読んでいると、その感想には、当時の状況が色濃く反映されるな～と思う。特に、私が何度も読み返している本については、その読んでいた状況と環境が、読後感にとても大きな印象を残すに至っている。
この本の本編を読んだのは、何度か一緒に旅行をしたことがある友人から薦められたのがきっかけ。読み始めた私の年齢が、主人公が旅した当時の年齢と同じだったり、とにかく仕事がキツくて逃げ出したい！とかなり強く思っていたり、この本の舞台になる町に、バスではないにしろ仕事で何度も訪問していたり、と、今では考えられない偶然が重なっていた。そして実際に読んでみて、面白かったし、本当に何処かへ旅立ちたくもなった、そして期間限定だったけど、実際に一人旅に出てみたりもした。本文中に何度か出てくる「体が軽く」なりたくて、真似してみたのである。
今回の続編では、本編が書かれた背景と共に、作者の旅に関するコメントが描かれている。本編に描かれた旅の前後に何があったのか？も書かれている。私にとっては、本編への魅力を増す内容であった。そして、本編をもう一度読み直そうか・・・・・・とも思ったりもしている。
