バイヤーにとって悩ましいこの為替レート

バイヤーにとって悩ましいこの為替レート

最近韓国へ旅行する人が増えているそうです。円高・ウォン安によって、韓国での買い物が、価格的にかなり魅力的になっているとか。ちなみにこの記事を書いている時にGoogleで「為替 ウォン」と調べてみると、なんと「為替」と入力した段階で、チャートの次、2番目に「ウォン」が登場しました。それだけ注目度が高いって事ですね。原油価格の下落によって、航空運賃の燃料サーチャージも下がっているし、日本にいるとよりお買い得感が強いかもしれません。

私は機械部品を購入しているバイヤーです。これまで何度も為替レートに翻弄されてきました。私が勤めていた会社では、いつぞやのスーパー円高の際に、購買部門へ英語が達者な人間を集めて、タスクフォース的に海外調達専従の担当とし、海外調達拡大を行っていました。しかし、為替レートに影響されてできた組織は、為替レートの変化、円安の進展と共に消えてゆきました。なぜなら、その仕事に携わっている人には何の責任もありませんが、海外からものを買うことに価格的な魅力が薄れてしまった為です。当たり前と言えば、当たり前です。そんな邪な気持ちで海外調達に取り組んでも、海外のサプライヤーはそんな姿勢を必ず見抜くからです。

そして今、私がバイヤーとなって二度目の円高局面です。バイヤーの皆さんの中では、円高だから海外調達を拡大しろ!なんていう心ない上司の言葉に頭を悩ませている方もおられるかもしれません。でも、今までに海外調達の経験がないのなら、今回の円高がいいきっかけになると思います。海外にも素晴らしいサプライヤーは沢山あります。問題は為替が変動したとき、円安へ転じたときにどうするか?です。幸い今はインターネットなんていう便利なものがあり、過去に遡った為替の推移など、簡単に調べることができます。過去の変動幅から想定されるリスクを洗い出して、対策を講じ、それでも尚価格的にも魅力があり、品質、納期対応力もあれば、それは本当に素晴らしいサプライヤーと巡り会えたことになります。実際にそんなサプライヤーっているの?と言われるかもしれませんが、私の知っている限りにおいて、一介のバイヤーである私でも、2社の素晴らしサプライヤーと出会っています。

今回の円高を、海外へ目を向けるきっかけとして、位置づければ、きっと面白おかしい仕事ができるのではないかと思います。

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