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サプライヤーの数は適正ですか? 1
昨年のある時期、日本の大手製造業が相次いで発表したリストラ案に「サプライヤー数の削減」が挙げられていました。なぜ、リストラにサプライヤー数の削減が含まれるのでしょうか。
まず、サプライヤーの数は、基本的に少なければ少ないほどに良いとの前提があります。自社に必要なリソースが確保できるのであれば、サプライヤーの数は少ない方が良いのです。
というのも、調達購買部門がサプライヤーに対して行使できる最大の武器は発注権であり、その武器の効果を高めるのは発注量であるためです。発注量を確保するためには、できるだけ発注するサプライヤーの数を少なく保つことが、もっとも効果的なのです。
もちろん、調達購買部門が考慮すべきは発注量をまとめるだけでなく、戦略的に発注先をコントロールできる状態を保つことです。サプライヤーの数が多いと判断される場合には、なぜそのサプライヤーへ発注するのかとの根拠が薄くなったサプライヤーが多いためです。発注を決めた段階では、適正であったのでしょう。しかし、決定したその段階から、決定内容には陳腐化が始まります。
バイヤーには、なぜこのサプライヤーに発注しているのか。を常に明確に最良の根拠を持ち続けることが必要です。根拠が薄いことが、サプライヤーの削減に繋がっているのです。しかし、簡単にサプライヤーとの関係を解消できるかといえば、そうでもないのが悩ましいところです。
この話は次回に続く