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バイヤーが持つべき価格の考え方
調達購買部門に勤務するバイヤーが持つべき、価格に対する考え方。もっとも重要な考え方は「価格はみずから決めるものだ」という考え方であり、自負である。
人がおこなう買い物と、調達購買部門の「買い」の大きな違いは、価格の決め方です。
個人でおこなう買い物を考えてみます。多くの場合、販売店で陳列された製品の価格をまず確認して、購入できるかどうかを検討します。より安価な販売店が無いかと探してみたり、手持ちの現金で買えなければ、その場では我慢したりします。いずれにしても、販売店側が提示した金額が基点になります。
最近では利用者も増えた価格検索サイトにしても、どこの店が最安値かをランキングで表示しています。最安値を求める姿勢があっても、価格は店の提示した金額です。
ここで、調達購買部門でもサプライヤーから提示された見積が基点になるとのご意見もあるでしょう。しかしバイヤーとサプライヤーの間に決定される価格は、当事者2者間で、購入に関する様々な条件設定が可能です。多くの消費者が同じ条件での購入を強いられるのとは異なります。
実は、一般消費者の購入でも、実際のところ価格交渉は可能といわれています。価格決定に、まず交渉ありきというつもりはありません。しかし、自社の購入条件に合致した購入価格をみずから納得して決定しなければならないのです。価格は決められるのでなく、自分で決めるとの前提に立たなければならないのです。