共同することは簡単か

共同することは簡単か

最近は、その有効性に疑問を抱える人が増えたのだろうか。あまりマスコミでも目にしなくなった共同購買。同じ業界で、販売面では激烈な競争をやっている企業同士が、調達購買面で手を組もうとするもの。いったいどの辺に問題があるのか。

営業面での競争と書いたが、営業面での競争の必要な要素とはなにか。それは、当然調達購買面での、より安い購入も含まれた総合力としての競争力となる。より良い、より安い、より最適な品質を兼ね備えた製品を生み出さなければならないのに、コストの過半数もしくはそれ以上の比率を占める購入を、競合している企業と共同できるのか。この共同購買が社内のマネジメント層で語れた場合、次の2つのトップ認識による。

1.自社の調達購買部門は、適切な価格(=安い)で買えていない
2.競合他社と比較して買い負けている

だから、共同購買を思いつく企業は、トップが調達購買部門を分かっていないか、調達購買部門が機能していないかのどちらかになる。マスコミの報道を時系列でチェックしていると、共同購買をこれからやる!との勇ましい記事は目にするけど、実際にやって、ほらこれだけ素晴らしい実績を残しました!という記事はまったく見ない。これは、法人間の共同購買という取り組み方法が誤っているために、実際にメリットが生まれていないためです。

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