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日本企業にとってのグローバル調達
グローバル調達の定義は、企業によって大きく異なります。グローバル調達は、まず企業戦略があって、その先に企業戦略に合致したグローバル調達の姿があります。
日本国内だけでで生産を行なう場合、いわゆる現地調達は行ないません。したがって、日本で海外のサプライヤーから購入する「海外調達」が、グローバルなリソースを活用する「グローバル調達」になります。グローバル調達はイコール海外調達ではありません。しかし、企業としての事業の進め方で、行なうべき内容が変化するため、ケーズバイケースではグローバル調達イコール海外調達となるのです。
少し前の超円高基調の際、日本の産業空洞化を問題視する声が多く聞かれました。では、そんな声を反映し、日本企業の調達購買部門として、海外さぷらいやーのリソースを活用するとの選択肢を捨てるべきではありません。すこし極端な言い方をすれば、活用できるのであれば、海外だろうとどこでも活用するのが調達購買部門の使命です。活用しなくて良いとされるケースは、国内のサプライヤーリソースを活用し、QCDすべてが顧客に受け入れられる場合のみです。価格競争が激しさを極める中、そのようなケースは限られています。
積極的に空洞化を推進させるくらいの気概が、バイヤーには必要です。なぜなら、海外サプライヤーの活用は、そんな簡単な話ではありません。国内サプライヤーと比較すれば、かなり厄介です。しかし、それだけ、メリットも大きいのです。バイヤーは、海外サプライヤーを活用して、自社事業への貢献を行なうべきなのです。