バイヤーが土曜日を100倍有効に使う方法

バイヤーが土曜日を100倍有効に使う方法

このくそ忙しい時に土曜日を半日つぶして、ボランティアとして会社のOB会に参加した。
事務局としての仕事はさほど苦にはならないが、休日をつぶされるのがつらい。しかも会費まで払わなくてはならないというのはどういう事だろう?
出席しているOBは、元バイヤーまたはそアシスタントの方々であり、直接見知っている人は数人に過ぎない。従って懐かしくもなんともない。OB会の手伝いをOBから依頼されるのであれば、仕方がないが、運営すべてを現役が仕切らなくてはいけないというのは、根本的におかしいと思う。あげく、他の会場がよいとか、会場の配置が気に食わないとか、集合写真を撮影するタイミングが悪いとか言う奴は我々後輩を奴隷だとでも思っているのだろうか?
それはともかく、既に八十歳を超えているOBと話していると、戦後すぐの購買の状況を聞くことができた。当時、資材の割当は切符制になっており、購買の仕事はその切符を持って、サプライヤーにデリバリーの割当を頼みに行くことだったそうだ。(こういう状況では価格交渉なんて無意味である。)そのOBはセメントを入手するためにわざわざサプライヤーの工場まで出かけてゆき、割当の交渉を行っていたとのこと。交渉が終わり、割当の約束を得てやれやれと職場に戻ると、いつまでたってもセメントは届かないそうだ。
サプライヤーは、もっとしつこい他の企業にセメントをまわしてしまうのだ。確かに貨車に積み込まれたことを証する「甲片」をもらうまで、サプライヤーの工場を後にすることはできないのだ。
最後にOBは「現在も資材が入手困難になっていたり、長納期化したりしているんだろう?資源戦略というのは、これからもっと重要になるんじゃないか?」と言っていた。全くその通りである。皆忘れているが、日本は現在、鉱物資源が石灰石を除いて殆ど存在しない。非鉄鉱山や炭坑の閉山により、戦中戦後の混乱時よりも更に状況は悪化している。
一方世界では鉱物資源(鉱物だけではないが)の奪い合いというか囲い込みが始まっており、これは一私企業の問題ではなく、国家レベルの問題となっている。日本は資源に関して、国家としてあまりにも無策で、戦略がないのではないだろうか?
一私企業の一バイヤーの立場で、国家戦略に対しどのような働きかけができるのか?私は今結論を持ち合わせていないが、考え続けなくてはなるまい。
さてここからが、土曜日を100倍有効に使う方法です。

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