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できる経営者になる方法
朝一番でオフィスを出て、別の会社へ向かう。
そこで打ち合わせを済ませ、昼食後、別のオフィスへ向かい、会議の司会をする。
こう書くとなんだか自分が「できるビジネスパーソン」みたいに思えてくるが、これすべて三年前には、たった三十分ですんでしまった仕事である。
一年半前には「別の会社」は二階下のフロアにあったので、打ち合わせはアポすらいらず、立ち話で終わったろう。別のオフィスは三年前には同じ部署であり、そもそも物理的な場所が同じだったから、情報の共有を目的とするその会議は開催の必要がない。(注:最初の数回はテレビ会議にしてみたのだが、回線の問題か無駄な時間が掛かりもっと効率が悪かった。)
会社の事業を切り出して別会社にしたり、部門を分割して実務部隊を別のオフィスにもっていったりした結果、まったく無駄な仕事が生じているのである。(まあ、事業の切り出しが経営的に意味がなかったというのは事実に反するが、あくまでいちマネージャーの立場からは無駄が多い。)
こんなことするなら、休暇とって温泉にでも行った方がよほど会社のためになる。表面的なことしか見えない経営者がいると、こういう結果になるということを肝に銘じておこう。
そして自らがそのような失敗を決してしないよう、他人の失敗から学ぼう。