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システムは八割を旨とすべし!
またもやシステムがらみの出張に出かけ、帰りの新幹線でこれを書いている。
システム部門の担当者が以前言っていた言葉で印象に残っているものがある。それは「システムは八割を旨とすべし。」というものだ。
最初に聞いた時には、システムのプロジェクトにいたこともあり、とんでもない言葉だと思った。いい加減なロジックで作られたシステムはもちろん使い物にならないからだ。
でも最近、システム導入前の準備をやってみて言葉の意味が理解できてきた。
あまりがちがちに作られたシステムは使い勝手が悪いのだ。それよりもシステムは八割をカバーするように作って後は運用を固めるほうが上手く行くということなのである。
人手に余裕がある大会社なら、システムに仕事を合わせろ、なんて理屈も正論に聞こえるが、購買担当者が二人で倉庫担当も兼ねているなんて会社でそれをやったら即業務が麻痺するか、超過労働の嵐となるはずだ。
そういう会社では「あるべき論」とともに「そうは言っても論」も話すようにしている。
そうすると担当者の食い付きが良くなり、システムの総論とともに、運用の各論についても議論することが出来、言い方は悪いが「逃げ道」も提案することが出来る。
「システムは八割を旨とすべし。」結構いい言葉のような気がしてきた。