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アナログでデジタルを超えよう(1)
「今日は仕事をやめて、パチンコしよう」
必死に納期のフォローのメールをしていた社員の肩に手をかけ、そっとささやく上司がいた。
朝は7時に会社に来るものの、夜遅くまで働くことは全くない。
しかも、土日に会社に来ている形跡すらない。
趣味はパチンコで、用事がないとさっさと帰ってしまう。
そんな課長職の上司がいた。
納期フォローをしていた社員は私であり、一緒にパチンコに行って、1杯飲んで帰っていたころが思い出される。
「この人はいつ仕事をしているのだろう」とその当時は思っていた。
しかし、業績は常にトップであり、部下の成績もよく、雰囲気もよかった。この成果は一体何によるものか、と私は疑問に思っていた。
パチンコに誘われていた私は、当時その上司の下に配属されたばかり。
この上司の、マネジメント力、というものは単純な原理でまわっていた。
・・・・
今までどれだけのビジネスマンが勉強に対してお金を使ってきただろうか。
そして、どれだけのお金がムダに使われてきただろうか。
いくら難しい理論を知ったところで、実際の職場では、知識のある人が知識のない人を単純に業績で上回っているだろか。
もちろん、知識は必要だ。
だが、知識だけではだめだ。
だからこそ、知的なバイヤーが、机を叩くだけのバイヤーに業績で負けていることがあるのではなかったか。
そして、その現実が多くの勉強意欲のあるバイヤーを悩ませる原因となっていたのではなかったか。
おそらくここには「知識から、知恵が必要になる」という真の気づきが必要となってくるのだ。