「思考停止ビジネス」は私にとって19冊目の本になりました。まだ私は自己啓発書の類を執筆するに至っておりませんが、私のアウトプット術を面白がってくれる人もいるかもしれない。そう考えて、今回「学習する技術、仕事の技術」という大げさなタイトルで書いてみます。といっても、これから技術論を論じるわけではありません。私のリストをお見せしたいのです。かなり恥ずかしいのですが、今回は私がつねに手帳に貼っている「学習の技術」「仕事の技術」他を公開します。この2ヶ月は多忙のなかで失念していましたが、東北震災後に時間があったものですから、読み返していました。合計でちょうど100個のリストになっています。私が完全にできているわけではありません。ただ、意識しているものです。では、どうぞ!【学習の技術編】「教えてください」と言うことをためらわない・恥ずかしがらない英語よりも、まずは日本語を学ぶ一日中顔をつきあわせているパソコンのスキル習得を怠らない人気があるのに自分は嫌いな商品・人物について、その人気の理由を考えてみる自分が学んだ知識は、できるだけ多くの人に知らせることで、血肉とする速読については類書を10冊ほどまとめ読みし、自分にあったスタイルを身につけておく5ページ以上読む価値がある本は、すぐに買う本代をケチらないプロに質問することは有料である、と知る自分が理解できないことに、容易に頷かないAという分野を100%極めるのではなく、AとBの分野を70%ずつ学んでみる会計知識獲得のために入門書1冊と応用編20冊をまとめ読みしておく自分と仕事が似ている他社の社員を、20名ほど知人にしておく何かを考えるときは、その真逆を考えるとうまくいく。「良い調達」を考える際には、「至上最低な調達とは何か?」に思いを巡らせれば、答えは出る年始には「仕事を通じて学ぶこと・やりたいこと」、年末には「今年学んだこと・できたこと」を一枚の紙にまとめて保管しておく自分より年下の人が言っていた「良いこと」は必ずメモしておく思いつきに理屈をつける訓練をしておく権力闘争に勝利した人のことをバカにしない仕事において、他社に説明する表現のうまい人のことを尊敬する比喩をたくさん使って会話をする若くして大きな仕事を任されている人に、そのコツを訊きに行く新聞は読まずに、眺めておく海外のサイトを定期的に眺めておく勉強したいテーマを常に10個は持っておく「自分のやっていることは、たいしたことがないのではないか」と謙虚さを持っておく量が質をつくると信じておく速く考える癖をつけておく「自分はバカだからわかりません」とは言わない。知らないなら学ぶ。それが「生きる」ということだから。【仕事の技術編】仕事は、情熱よりも知識と技術で解決すると心しておく常に自分の仕事を、他人の評価にさらすメールは瞬時に「即答」「保留」「無視」に切り分ける交渉では、「絶対に譲れない部分」と「妥協してもいいところ」を予め決めておく会議は早く終わらせることが何より一番だ、と参加者間で共有しておく資料は、作りながら考えない。考えてから作る無駄な会議に参加してしまったときに備えて、「考えるリスト」を日頃持ち歩いておく何かの予定を入れたときは、すぐに手帳にメモをする締切には遅れない。どうしても遅れるときは、その2週間前に相手に知らせておく。他人の時間ほど尊重すべきものはない仕事に取り掛かる前に、アウトプットのイメージを、仕事の依頼者と完全に合致させておく仕事が速い人の行動を、実際に半日ほど眺めてみるコピーは裏紙を使わない。そもそもコピーをしないように努める仕事は一気に仕上げない。細切れにいくつもの仕事を同時並行させるパソコンのデスクトップはできるだけキレイにしておく交渉では、できるだけ話さない希望価格は、できるだけこちらから伝えない。相手に先に言わせる「送りますよ」と言ったものは、送る待ち合わせ場所には、相手より先に到着する机は完全に片付けてから帰宅する70%でもよいから、まずはすぐにアウトプットを出す訓練をするうまく話せないことは、「寡黙の美徳」ではなく、単なる「コミュニケーション能力の不足」であると自覚する自分に与えられた時間を守って話す「できない理由」ではなく「どうやったらできるか」を考える困難な状況に陥り絶望を感じたら、「ま、でも仕事で殺されることはないな」と思っておく電話で話すときは、まずトピックスがいくつあるのかを冒頭で伝える一つのメールで複数の話題を書かない「どうしたらよいのでしょう」と上司には訊かない。訊くのであれば、せめて考え抜いたリスト1000項目くらいを持参する抽象的な議論をしない。「誰が」「何を」「いつまでにする」をどこまでも愚直に決めていくのが会議論理的に考える癖をつける会社が提供する文房具を使わない。効率を上げるために、自分に最適なペン類を自費で購入しておく女性社員や派遣社員にロクでもない仕事を与えないその一日でやるべきことは必ずメモに書いておく仕事は、仕事をたくさん抱えている人に頼む【将来開拓の技術編】楽勝でこなせる仕事はできるだけ引き受けない。絶対にこなせないと分かっている仕事も引き受けない社会のためになる仕事は、基本的に引き受ける何か新しいソフト・技術が登場したら、「新しいものにはついていけない」と言わず、まずは一回触ってみる失敗した理由ではなく、成功した理由を分析しておく自分の十分の一の給料で仕事を引き受ける潜在的外国人労働者の存在を自覚しておく仕事で成功したければ、その「成功」の自分だけの定義を決めておく。定義されないものは、存在しない見知らぬ人ばかりが参加するプロジェクトは、進んで引き受ける上司と環境を、「自分が活躍できていない」理由にしない人生の分岐点となりうる仕事の依頼には即答で可否を伝える自分が転職して成功するかは、どれだけ転職の声がかかっているかと比例すると知る2年間必死にやれば、ほとんどの会社ではトップクラスになれると信じておく出世は、70%の運と、30%の実力が関与している、と知っておく自分の市場価値を常に意識しておく自分の仕事を速くできそうなツールがあったら、まずは買ってみる【生活の技術編】速く歩く速く食べる字はゆっくり書く電子手帳は使わない時計はアナログを使う満腹になるまで食べない週に一度以上はテレビをまったく見ない日をつくっておく文房具は良いものを使うリフレッシュする時間を定期的につくる【人間関係編】性格的に問題があっても仕事がデキる同僚・上司を避けない3回議論してもダメな人とは、それ以上議論しない。自分が他人を変えることなどおこがましいと知る出世していない「技術バカ」の年長者を大切にする99%間違ったことをいう人でも、1%は良いことを言う。だから、人を完全否定はしない先輩は、「自分に仕事を教えてくれるために存在しているわけではない」ことを自覚しておく相手をやたらと呼び出さない相手からナメられているとわかったときのみ、本気で怒る相手の社内の立場を想像し、相手を尊重する「会いたい」と言って会った相手であれば、相手の会話がいくら長くても付き合う上司と同僚に違うことを言わない上司とは適度な緊張関係をもった雇用状態を維持しておく上司からの依頼には敏速に応える。他部門からの依頼には、より敏速に応える男性の嫉妬にはつきあわない「この分野だったら、この人に相談する」という知人を各一人つくっておく言わずに後悔するよりも、言って後悔する方を選ぶノウハウを訊いてくる年少者を大切にする繰り返し、これをすべて私ができているわけではありません。ただ、意識していることです。このリストも、少しでもみなさまの刺激になれば! ぜひ、ついでにこちらも見てください!クリックして下さい。(→)無料で役立つ調達・購買教材を提供していますのでご覧ください